旅行予約の47%がスマホ経由 JTB総研「スマートフォンの利用と旅行消費に関する調査」


 JTB総合研究所は10月25日、「スマートフォンの利用と旅行消費に関する調査(2018)」の結果を発表した。スマートフォンを利用した旅行商品の予約や購入割合は年々増加し、47.3%と昨年より2.1ポイント増加した。

 購入したもの別にみると、宿泊施設(27.7%)が最も高く、レストラン(15.8%)、国内ツアー(15.7%)が続いた=図1。レストランやレンタカーの予約や購入は今年大きな伸びを見せたが、海外ツアー(パッケージツアー)については、伸び悩みが続いている。航空券や宿泊施設の購入割合も、それぞれ増加をしていることから、ツアーではなく、宿泊先や交通手段を別々に予約購入する個人型旅行が増えていることが背景にあると考えられる。

 また、プライベートでスマートフォンを利用しているものの、ツアー(国内、海外合算)をスマートフォン以外で購入した人に対し、スマートフォンで購入しない理由を聞いたところ、「いろいろな入力をするのが面倒(40.3%)」が高くなった。減少の理由には、使い勝手の面でのストレスもあるのかもしれない。

 最近では、旅館のサイトなどでも、顧客からの問い合わせにAIが答えるサービスが広がっている。また、goo旅行の「AIオシエル」など、旅行者の気分に応じた旅行プランを相談できるサービスや、「Planme」のような、旅程を自動的に作成してくれるサービスも出てきた。そこで、旅行に関するAIサービスの利用や意識について聞いた。

 旅行に関するAIサービスのうち、最も利用率が高かったのは「旅館やホテルの問い合わせ(8.3%)」で、性年齢別にみると、男性30代と女性29歳以下で高くなった=図2。2位以下の「旅行会社への問い合わせ」「旅行を提案してくれるサービス」「現地旅行ガイドサービス」については男性29歳以下、30代で高い傾向となった。

 また、いずれかのサービスを利用したことがある人(全体の11.4%)に対し、利用してみて感じたことを聞いたところ、最も多かったのは、「人より気軽に質問できる(60.7%)」で、6割以上の利用者が気楽さを感じていた。また、「技術が向上したらもっと使いたい(22.2%)」は「自分にはあまり必要ない(10.3%)」を大幅に上回った。実際に使ってみると、思うような回答が得られない場合も少なくないものの、今は情報収集の時期と考えると、今後、技術や学習が進むにつれ、利用が拡大すると予想される。

 
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